_guf1542_dxo_raw.jpg『どうしても顔色が悪いんです。自分では分からないんですけど、どうも印象が暗いみたいで』

そんな相談を持ち合わせてカラーに来たお客様がいらっしゃいました。

『いつもどんな色でカラーしてますか?』

と、お聞きすると、

『赤色です』

と、おっしゃいました。

よくよく聞くと、何年か前、酷く傷んでいた彼女の髪を見たその時の美容師さんが、『艶がある様に見えるから赤がいいですよ』と、奨めたそうです。

それ以来、彼女はそれを鵜呑みにして赤いヘアカラーをし続けていた様です。

確かに赤系のカラーは艶がある様に見えます。

しかし、それが彼女に合う色なのでしょうか。



まず、ヘアカラー選びの前に、自分に似合う色探しから始めましょう。

人には、似合う色、似合わない色があります。

それをパーソナルカラー診断という方法で見つけます。

パーソナルカラー診断とは、肌や目の色、顔映り等を診断していって、個人事に分類していく方法で、まず大きくイエローベース、ブルーベースという基本の肌の色から探していきます。

その後、カラー診断用の布を肌にあてていき、そこからサマー、ウインター、オータム、スプリングと、似合う色の分類をします。



彼女のパーソナルカラーを調べてみると、スプリングでした。

スプリングは赤いヘアカラーとは正反対の分類で、顔色が悪いという彼女の悩みにも納得でした。

『ちなみにお洋服はどんな色をよく使いますか?』

似合う色が分かった上で質問してみました。

『暗い暗いと言われるので、派手めなビビットカラーが多いです』

と、いう答えだったのですが、それも彼女には悪循環だったのです。



似合う色の分類が分かると、似合うヘアカラーや、洋服選び、メイクの色、いろいろなことに役立ち、自分が1番引き立つ色を知ることで、もっと自分の魅力を引き出せる様になります。

彼女はスプリングだったので似合うスプリングのカラーを選び、ヘアカラー施術に入りました。





ヘアカラーには、ヘアマニキュア、アルカリカラー、そして私の店でお勧めしている香草カラーがあります。



ヘアマニキュアは、傷まないという化粧品登録の酸性カラーになりますが、ヘアマニキュアの表面のコーティングが落ちた一ヶ月後の手触りはあまり良いとは言えず、退色も激しい様に感じます。

色を付着させる為にアルコールが沢山含まれていますので、酸性がどうしても強くなります。

だから、水分がなくなります。

様するに、傷まないわけではないと思います。



そして、アルカリカラーとは、市販で売られているヘアカラー剤や一般にサロンで施術されるヘアカラーだと思ってください。

ケミカルのカラーなので、発色が綺麗で色も自由自在です。

ギャル系の人達がしている様な、とても明るい色も何なく出せます。

しかし、やはりアルカリ性が強いカラーになります。

簡単に説明すると、髪の色素を脱色してから髪に色を入れるという行程ですので、化学的に色を染めているわけです。

ですので、髪に対する傷みは否めません。



そして、香草カラーです。

よく質問されるのですが、ヘナとはまったく違います。

一色しかでないヘナに比べ、アルカリカラーと同じくらいのカラーバリエーションがあり、色は自由に選べます。

ヘナは、傷まないと言われるわりには、何度もヘナをされている方の髪を触るとパサパサしているので、傷まないとは言えない様な気がします。

香草カラーは植物性原料がほとんどなので、アルカリカラーよりも髪や頭皮に対する負担が少なく、アルカリカラーで頭皮が痛かったり目がシパシパしたり鼻にツンときたりした方には、かなりお勧めだと思います。

水溶きの香草カラーを使うと、しっとりサラサラして、トリートメント効果も高い様に思います。

髪の艶やハリコシが気になる方にももってこいのカラーが香草カラーだと実感しています。





私は彼女に、イエロー系の香草カラーを選び、似合う洋服の色やメイクの色を説明しながら仕上げのブローを終えました。

似合う色でカラーしただけで印象がだいぶ華やかになり、『洋服やメイクもこれから参考にします』と、喜んで帰られました。



数カ月後、スプリングによく似合うパステルイエローの柔らかい色のトップスを着て、明るい印象になった彼女が来店されたことが、とても嬉しかった私のヘアカラーの思い出です。